- 2026.01.24
【マクロとミクロ】「贋作・オセロー」
今日は初めての通し稽古。 見える景色も、得られるものも、まるで違う。 シーン稽古はミクロ。 感情や間、呼吸を磨く時間。 通し稽古はマクロ。 物語を一本の生き物として立ち上げる時間。 経済と同じで、 マクロだけでも、ミクロだけでも足りない。 終わった後の第一声は「酸素!!!!」 究極のチームプレイとバトンリレー。 妥協せず、最高を創る。 …体力、つけなくちゃ!
MOMOTARO BE GOOD!! by yuh KAMIKI 桃太郎俳優・桃太郎研究家 神木優
今日は初めての通し稽古。 見える景色も、得られるものも、まるで違う。 シーン稽古はミクロ。 感情や間、呼吸を磨く時間。 通し稽古はマクロ。 物語を一本の生き物として立ち上げる時間。 経済と同じで、 マクロだけでも、ミクロだけでも足りない。 終わった後の第一声は「酸素!!!!」 究極のチームプレイとバトンリレー。 妥協せず、最高を創る。 …体力、つけなくちゃ!
「料理は器で食わせろ」 演劇も同じだと思っている。 作品が大事なのは大前提。 でもチラシなど、“目で楽しめる要素”が持つ力は大きい。 ただカッコいいだけじゃ足りない。 一瞬で世界観が伝わって、「面白そう」と感じさせること。 そこで今回は、 キャスト写真ではなく、全面イラストで攻めることにした。 全信頼を置く、もりいくすおさんに世界観を託し、 400年前と現代が交差する一枚が生まれた。 始まる前から、ワクワクさせる。 すでに、エンタメだ。
「料理は器で食わせろ」 演劇も同じだと思っている。 演劇は、何を観せられるかわからない状態で チケットを買ってもらう表現だ。 だからこそ、 「これはきっと面白い」と感じてもらう“器”が必要になる。 そのひとつが、チラシ。 そして今回、その核になるのが題字だった。 題字は、杉本健爾さんに書いてもらった。 『オセロー』と向き合い、想いを受け取った上で生まれたこの文字は、 舞台への期待を一層引き立ててくれる。 再演まで、あと13日。 感謝の念でいっぱいです。
俳優には大きく分けて 「緻密型」と「憑依型」があると思っています。 どちらが良い悪いではなく、在り方の違い。 僕は完全に緻密型。 計算に計算を重ねて芝居を作ってきました。 憑依型になろうとして、悩むのもやめた。 だからこそ迎えた 「贋作・オセロー」初演。 計算が、できなかった。 気づいたら、憑依していた。 緻密と憑依が同時に存在する、 不思議で危険な舞台。 それが「贋作・オセロー」です。
400年以上前に創られた『Othello』。 『Othello』を超要約すると、実はこれだけ。 「イアーゴの策略に惑わされたオセローが、 嫉妬・不安・プライドに飲み込まれて、 信じるべきデズデモーナを疑い、 自分の手で最も大切な愛を壊してしまう話。」 これだけなのに400年以上語り継がれてきたのは、 人間の本質が描かれているから。 「贋作・オセロー」は、 時代遅れの超アナログな娯楽として、 人間の本質をとことんむき出しにしていきます。
【無意識の一致】 先日の稽古で、気づいたら全員が裸足だった。 本番は裸足。 稽古場はたまたま土足禁止。 それでも、誰一人シューズを履かなかった。 無意識のうちに、もうスイッチが入っていたんだと思う。 稽古は準備であり、同時に勝負の場所でもある。 この「贋作・オセロー」に、安牌は存在しない。 その瞬間の感情で、動きもセリフも変わる。 仲間を信じ、自分を信じ、全力でぶつかる。 毎回が勝負で、毎回が闘いだ。 明日も、全力で。
【絶対的な信頼の証】 「贋作・オセロー」開幕まで、あと17日。 チケット発送の準備が整いました。 演劇のチケットは、結果が保証されない中で買っていただくもの。 それでも足を運んでくださるお客様は、私たちへの「絶対的な信頼」を託してくれている。 その信頼に応えるため、全力で創り、全力で届けます。 到着までしばしお待ちください。
【実績ゆえの責任】 「贋作・オセロー」は初演満員御礼、 池袋演劇祭・豊島区観光協会賞をいただきました。 その実績が、今はプレッシャーとしてのしかかっています。 だからこそ、超えるために、稽古場で作品と向き合い続ける。 進化版 贋作・オセロー 2月3日〜8日 池袋・シアターグリーン
初演の千穐楽。 カーテンコールが終わった瞬間、 なにかが切れて、楽屋で泣いた。 企画して、創って、 集客のために走り回った1ヶ月。 あれは達成感じゃなく、 プレッシャーからの解放だった。 どれだけ良い作品でも、 観てもらえなければ意味がない。 今回も、命を削って創る。 どうか、見届けてください。 「贋作・オセロー」
今は、答えがすぐに手に入る時代。 娯楽が山のようにある中で、 スーパーアナログな演劇の価値って、なんなんだろう? わからないなりに出した、今のところの答えは、 「答えが出ないこと」 「人生をかけて生きる人間の覚悟を、目の前で見ること」 「体験を共有すること」 だからこそ、今も舞台に立ち続けています。