
「贋作・オセロー」本番まであと16日。
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先日の稽古で、気づいたら全員が裸足でした。
稽古場はたまたま土足禁止の稽古場で。
室内シューズを持ってきている人もいたのに、誰一人履いていなかった。
本番の衣裳、靴はなしで裸足なんですね。
だからなのか?
でも、この時期の稽古で?と。
この一致は、何を意味するんだろう、と考えてみたんです。
感慨深くて。
昔、GLAYのメンバーが
「衣装どうする?」という打ち合わせを一切せずに集まったら、
全員スーツだった、という話を聞いたことがありますが、
それに匹敵するかはわからないけど。
きっと!
あれは、みんなが同時にスイッチが入った瞬間だったんだと思う。
「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく」
双葉山の言葉。
稽古は“準備”であると同時に、“勝負”の場所でもある。
うまくやろうとするより、
演出意図を思いきり試したり、
感情を振り切ってみたり。
本番と同じ心持ちでぶつかってみて、初めて見える景色がある。
あの裸足は、
そんな気合いの表れだったんじゃないかなぁなんて。
そもそもこの「贋作・オセロー」は、
安牌を狙ってできる作品じゃない。
安牌のラインそのものが存在しない。
仲間を信じ、自分を信じ、全力でぶつかる。
その空間が、たまらなく愛おしい。
演劇はいろいろと「決まっている」ことが多い。
音楽、照明、立ち位置、感情、口調、動き。
でも臣太朗さんの演出では、「決めなくていいから」と言われる。
この言葉がどれだけの信頼の上に成り立っているのか。
嬉しさと同時に、覚悟も突きつけられる。
その瞬間の感情で、
動きも、セリフも変わる。
毎回違うという面白さと、恐ろしさ。
それが稽古だけじゃなく、本番でも起こる。
だから、安牌なんて存在しない。
毎回が勝負で、毎回が闘い。
ただ一つ確かなのは、
毎回、最高のものを創ろうとしているということ。
明日からも、全力で闘いましょう。
本番まであと16日。
覚悟を持って稽古しています。
どうか劇場で一緒に体験していただきたい。
「贋作・オセロー」
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2月3日から8日まで。
池袋・シアターグリーンにて。
「贋作・オセロー」